好きなんだけど

先日、ある鉄道好きの人が話していたことに、強い違和感を感じた。
その人は、ある車両が好きなのだけど、その車両は一般的には勝手が悪くて、利用者の評判が良くないからあまり走って欲しくない、という話をしていたのだ。

 

この人は自分の嗜好と一般の評判が違うことで、卑屈になってるのか、悪いことだと思っているように感じたのだ。別に一個人の趣味の話なんだから、そこまで自制しなくてもいいのではと思った。

例えば、あるアイドルが好きなのだけど、あまり活躍してほしくない、というのは変な話(逆に美味しい料理を出すお気に入りのお店があって、有名になってほしくない、というのもあるにはある。)

いくら世間一般の見方と違うからと言って、あたかもこういう自制が常識のように話していたのが、なんだか腑に落ちない。別に異常な嗜好ではないし、趣味なのにいいじゃないか、と。

 

自分の趣味が他人の迷惑になるのは、確かにそれはダメだろう。

自分の趣味嗜好が世間一般と違うからといって、自制(自省)する必要はあるだろうか。好きなら好きで堂々とすればいいと思う、もちろん害のない範囲でだが。

趣味の領域での話なのに、社会や世間一般の目線を気にして遠慮するのなら、もうやめてしまえ、心の中で言ったのだ。